地図上の番号は御巡幸の順です。印を押すと、宮の名と伝承地が表示されます。比定社(どの神社がその宮にあたるか)には古来諸説があり、本図は代表的な伝承社を掲げました。一つの宮に複数の伝承社がある場合は並べて示しています。
御巡幸の行程 ──『倭姫命世記』より
元伊勢ではないけれど ── 倭姫宮と伊雜宮
道行きの主・倭姫命をお祀りする倭姫宮(神宮別宮・三重県伊勢市楠部町)は、大正十二年の御創建で、『倭姫命世記』に出てくる元伊勢ではありません。けれど、この物語を胸に元伊勢をたどる旅の結びに詣でたいお宮として、地図には「姫」の印で併せて載せています。
もう一宮は、志摩磯部の伊雜宮(いざわのみや)(神宮別宮・遙宮)。五十鈴の宮の御鎮座の後、倭姫命が志摩国を巡られた折に定められ、伊佐波登美神(いさわとみのかみ)が造営したと『倭姫命世記』は伝えます。元伊勢ではありませんが、物語の続きに登場する宮として「雜」の印で載せました。この宮から御鍬(おくわ)が三河へ運ばれた後日譚は、岡崎と伊勢 ── 御鍬祭りと懸税の物語でどうぞ。
道行きの果てに、倭姫命は五十鈴の川上で神託を受けます ── 「この国に居(を)らむと欲(おも)ふ」。ここではないどこかを探し続けた長い旅が、「ここに居よう」の一言で結ばれる。この物語のあらすじと味わいどころは、倭姫命世記をやさしくでご覧いただけます。塾主が所蔵する出口延佳の直筆校合本の全頁はこちらです。
この道行きを、三百五十年前の直筆校合本そのままの姿で、塾主とともにたどる ──
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