中常 私塾 中常塾
岡崎城二の丸能楽堂

中常塾 能楽堂プログラム

能舞台で、肚が目覚める。

講義・お稽古 ── 詳細はこちら ▸
造

五つのつくり ── 一人の肚から始まる同心円

ここで得られるものは何か。ひとことで言えば、あなたの肚から始まる五つの「つくり」です。 内から外へ、一人の身体から國まで、同心円のように地続きにつながっています。

人つくり
素読とお稽古で、あなた自身の肚・身体・声が調っていきます。すべてはここから始まります。
人生つくり
度會神道の学びが、ご自身の歩みを神話に照らして読み直す眼を開きます。
邑つくり
古い伊勢講にならう縁者の集まり「中常講(なかとここう)」が育ちはじめています。毎朝の「中常だより」がその入口です。
街つくり
ここ岡崎の能楽堂や土地の祭りとの縁が、学びの先に広がっていきます。
國造り
神宮への奉納や祭典への奉仕に連なる道が開けます。國造りは遠い理念ではなく、一人の肚つくりの延長線上にあります。

と申しても、眉間にしわを寄せて励む場ではありません。神話を手本に、みんなで一つの物語を作り上げていく ── 言葉を口で味わい、身体で味わい、御神酒や宴で味わう。その味わいの積み重ねが、そのまま五つのつくりになっていきます。 この物語の次の一場面を書き加えるのは、これをお読みのあなたかもしれません。

名

塾名「中常」の由来

塾名は、伊勢外宮の神主・出口延佳(1615-1690)の著述に由来します。 延佳は弟子への日本書紀・神代記の講義の中で、こう述べています。

「中常ノ道ヲ神道トセルノ深意」
── 出口延佳(度會延佳)『神代講述鈔』(山本廣足筆録)

中常とは、現在即永遠という現実的見地に立脚するものです。 今というこの一点が、そのまま永遠である ── 昔に戻るのでもなく、いつかを待つのでもなく、 いま立っているその場所が足場になります。

その二文字は、天御中主神(あまのみなかぬしのかみ)=國常立尊の同躰異名に由来します。 天の中心にある北極星(北辰)のように、中心にして永遠、動かざる軸。 その道を「神道」と呼んだ延佳の言葉を、塾名といたしました。 ▶ くわしくは「中常」という名

また本書写本の解題タブに収録した倭姫命世記の30頁には、 まさに「心御柱」を建てる場面が記されています。 底津磐根に大宮柱を太敷き立て、天の中心軸=中常の柱を建てる ── 塾名の根拠が、典籍のなかにそのまま残っています。

源

塾主のルーツと伊雜宮

塾主、松浦の父方は、一本の系譜で出雲族・登美氏に遡ります。

源流 出雲族・登美氏(とみうじ)
神武天皇に敗れた國津神の長・登美長髄彦と同族。
伊雜宮を造営した伊佐波登美神もこの系譜に連なります。
奥州安倍氏 登美氏の血を引き、北辰(北極星)を祀り、東北の王と称された一族。
前九年の役(1051-62)で安倍宗任が九州・松浦へ落ち延びました。
現姓・松浦氏 松浦の地で現地の松浦氏に合流。これが塾主の現姓です。
本文庫が所蔵する『倭姫命世記』書写本の25頁には、 倭姫命の命により伊佐波登美神が伊雜宮を造営したと明記されています。 塾主の父方の源流・登美氏の祖先神が、この典籍の中に実名で登場します。 「ここに祖先の名がある」と指させる一冊が、いま手元にあります。
倭姫命世記 書写本 二十五頁 ── 波登美神の名が記された一段
『倭姫命世記』書写本 二十五頁 ── 冒頭に「(伊佐)波登美神」の名が見える
歩みの地図 ── 出雲から、岡崎まで

日本人は誰もが、その血の中に、神代から続く物語を宿しています。 家に伝わる話を一枚の地図に置いてみると、思いがけない道のりが現れます。 ここに掲げるのは、我が家に伝わる物語を、そのまま日本地図に写したものです。 出雲を発って大和で敗れ、津軽・衣川・京都・筑紫大島・松浦・下関を経て、 母の生地である出雲・大社杵築へ還り、いま岡崎に至ります。

家に伝わる歩みの道のりを描いた日本地図。出雲を発ち、大和・津軽・衣川・京都・筑紫大島・松浦・下関を経て出雲杵築へ還り、岡崎へ至る。
金の二重丸(1・9)=出雲・大社杵築 ── 旅立ちの地であり、生を享けた地

ご覧の通り、これは勝者の系譜ではありません。 敗れるたびに住む土地を失い、それでも歩みを止めなかった者たちの道のりです。 『太平記』が伝える安倍宗任の梅の一首、 伊勢の朝熊で三十年をかけて系図を編み直した秋田実季 ── 道のりの全体は、豐中常文庫の読み物にまとめました。 もとより、遠い代のことは家に伝わる物語であり、 すべてに証を立てられるわけではありません。 あなたのご家族の地図を描く手引きも、そちらに添えてあります。

あなたの神話の地図をひらく ▸
奉

奉納事業 ── 懸税と御神酒

倭姫命世記25頁には、懸税(かけちから)と御神酒の起源が記されています。 中常塾の二つの奉納事業は、この一段に典籍上の根拠を持っています。

真名鶴が咋えた稲穂を、皇太神の御前に懸け奉る ── 懸税の起源
その穂を大幡主の女子・乙姫に清酒を作らしめ、御饌を奉る ── 御神酒の起源
懸税奉納事業
神宮神嘗祭 外宮初穂曳き
伊雜宮 物産調献式
盟友 梁川和基氏との共同代表で2017年より継続
御神酒奉納事業
イセヒカリを原料とした御神酒三部作の醸造・奉納
神嘗祭 初穂曳き ── 懸税の稲穂を手に
神嘗祭 初穂曳き ── 懸税の稲穂を手に
皇大神宮別宮 伊雜宮にて ── 物産調献式
皇大神宮別宮 伊雜宮にて ── 物産調献式
懸税の掛かる御垣のもとにて
懸税の掛かる御垣のもとにて

御神酒は三部作として醸造・奉納してまいりました。

▸ 御神酒三部作 奉納の記録を読む

学

度會神道の学びと和儀

能舞台での和儀稽古
岡崎城二の丸能舞台にて 和儀稽古

中常塾は、度會神道の学びを核に据えています。度會神道は伊勢外宮の度會氏が体系化した神道の流れです。 塾主、松浦は2008年に度會神道に出逢い、以来探究を続けてまいりました。

豐中常文庫が所蔵する倭姫命世記の書写本は、その度會神道の根本古典を、 出口延佳自身が校合した一冊です。文庫の第一冊にこの書を選んだのは、そのためです。

また、「和儀(わぎ)」は、代々続く狂言師の家に生まれ育った狂言師・ 茂山千三郎先生が開発されたものです。 能楽・狂言に伝えられてきた本来の日本人の立ち居振る舞いの身体技法を、 その稽古を通じて現代の日本人が取り戻すために生み出されました。

塾主、松浦は「中常の道の体得への秘密は能楽・狂言にある」と考え、十数年前に能楽の門を叩いたことがありました。 その折、思いがけず、神宮の能舞台で舞と謡を奉納する機会をいただきました。 以来、独学で探究を続けていましたが、それから十年後、千三郎先生が和儀を開発。 塾主、松浦はその二年後に和儀と出会い、京都に通い千三郎先生から学んで、令和七年九月に師範の資格を授かりました。 中常塾では、和儀を中常の道習得の中核プログラムとして位置づけています。

神宮内宮能舞台にて 酒の妖精「猩々」を奉納
神宮内宮能舞台にて 酒の妖精「猩々」を奉納
能舞台にて 師範免状を手に
能舞台にて ── 師範免状を手に
岡崎城二の丸能楽堂

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能舞台で、肚が目覚める。

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庫

豐中常文庫との関係

豐中常文庫は、中常塾が蔵する度會神道の典籍を電子の形に写し、 広く現代の手に渡すために開いた文庫です。 名称は、出口延佳が外宮の膝下に建てた豐宮崎文庫の志を継いでいます。

塾主の奉納事業・御神酒事業・家系のルーツ ── そのすべての起源が 第一冊『倭姫命世記』の一段(25頁)に記されています。 文庫は中常塾の物語の物的根拠を、世に開く場です。

史蹟・舊豐宮崎文庫の石柱の前にて 所蔵の典籍と共に
史蹟・舊豐宮崎文庫の前にて ── 所蔵の典籍と共に
声

参加者の声

永年心に引っかかっていた違和感がすっと溶けて、目から鱗でした。 300年以上前に説いて下さっていたとは! 開塾日に伺えて、光栄です。

開塾日参加 50代女性(名古屋市)

古来、文化、根源を学び、軸を知り、力の源を解りやすく体験しました。 柔らかく教えて頂き、また体験出来た事、有難う御座いました。また参加させて頂きます。

度會神道講義・和儀参加 50代男性(岐阜県岐阜市)

私自身が永らく「誰とも共有できなかった大切な価値観」として心に秘めていた内容と同じことが書かれており、感動いたしました。 神道、自分自身を信じてまっすぐ生きればよいのだ、と肚落ちいたしました。

度會神道講義・和儀参加 50代女性(名古屋市)

和儀に少し触れただけでも心身が整ったような気がします。 すり足の効果が早速出て、「そそそそっと歩いてきた」と言われました。 少しおしとやかに見えたようで、嬉しかったです。

和儀お稽古参加 50代女性(岡崎市)

日本文化に触れ、和儀、口伝。 伝える事の大切さ、伝える事の本質、日本人のしん、人としてのしん。 大変貴重な体験、また勉強になりました。有難うございます。

岡崎城二の丸能楽堂にて 50代男性(岐阜県岐阜市)

習った摺り足の姿勢をとって歩くと身体の深部が筋肉痛。 普段どれだけ中心の筋肉を使っていないか実感しました。

和儀お稽古参加 50代女性(岡崎市)

新緑の季節の中、能楽堂でのお稽古。場の空気に触れるだけでも、貴重なひとときでした。 美しい所作、美しい佇まい、身につけたいなとしみじみ感じました。

岡崎城二の丸能楽堂にて 50代女性(岡崎市)

柔らかなお言葉で、体験の出来ない世界を解りやすく伝えて頂き有難う御座います。 また参加させて頂きます。

度會神道講義参加 50代男性(岐阜県岐阜市)

自分軸を定め、潔いよい心を養う為に、和儀の稽古で肚を知る・つくる・練ることが 重要であるとのお話、違和感なくスッと心に入って参りました。素読を行い、さらに深めたいと思います。

度會神道講義・和儀参加 T.M.さん(60代男性・豊橋市)

「日本とは、日本人とは何なのか」── 数年前、漠然と私の頭の中に問いが沸きました。わかったようなわからないような、そんな感覚でいる所に参加して、今まで学んだ事が能楽という表現でギュッと詰まって形になっていました。

度會神道講義・和儀参加 50代女性(静岡県菊川市)

足裏を感じる。足指を感じる。踏ん張れる。しっかり立てている。自分の軸が解る。能楽堂で足袋を履き摺り足を体感した後の足裏の感覚は、とても感じやすくなりました。

度會神道講義・和儀参加 50代女性(静岡県菊川市)

能の舞台の意味を知った時、鳥肌が立ちましたよ。自分のからだの動きを一つひとつ確認しながら、見よう見まねで能舞台を歩きました。あのカラダの使い方は、小学校から取り入れるべき、なんて思いました。

度會神道講義・和儀参加 50代女性(静岡県掛川市)

一つひとつの所作において「肚」が大切であることを学びました。実際にやってみると想像以上に難しく、鍛える以前に、まずはこれまで身についた身体の癖や間違った使い方を整えることが必要なのだと実感しました。

度會神道講義・和儀参加 60代男性(神奈川県川崎市)

講義では『中臣祓瑞穂鈔』の素読を行いました。和儀を体験した直後だったこともあり、身体感覚と結びついて内容をイメージしやすく感じました。気がつけば、あっという間に半日が過ぎていました。

度會神道講義・和儀参加 60代男性(神奈川県川崎市)

2回目の受講ですが、通勤途中で摺り足をイメージして練習した成果が出たのか、「前回よりも上達してます」とのお言葉を頂きました。中級受講を目指し、これからも実践致します。

和儀お稽古 初心・初級参加(2回目) 60代男性(愛知県豊橋市)

奥の深いお話と実技で、あっという間に終わってしまった感じです。また次回の講座にも参加申し込みしたいと思います。

度會神道講義・和儀参加 40代女性(愛知県豊田市)

岡崎城二の丸能楽堂、和儀にて。肚、勉強致しました。有難うございます。

和儀お稽古参加 50代男性(岐阜県岐阜市)

マナーに何か繋がるものがあればと教えていただき、参加させていただきました。そもそも、能舞台に立てるなんて思ってもなかった。こんな機会をいただけたことに感謝。松浦先生は島根県出雲のご出身で、同じ山陰地方の出身。それだけでも、勝手にご縁を感じた一日でした。

度會神道講義・和儀参加 40代女性(愛知県豊田市)

日本人なのに、自分の国のことを何も知らずにいたのだと気付かされました。能舞台に立つことなど、なかなかできない体験もさせていただきました。これは一回限りではなく、何度も何度も学ぶ価値がある講座だと思いますので、また受講を申し込みたいと思います。

度會神道講義・和儀参加 40代女性(愛知県豊田市)

度會神道には和儀の教えと同じことが書かれておりますので、和儀のお稽古が「身体を使っての実践」、度會神道がその「エビデンス」では、と思っております。「忘れてしまった大切なこと」を取り戻そうとしているわけですから、いつか皆様にも必要としていただけるのは間違いないと思います。

度會神道講義・和儀参加(継続受講) 50代女性(名古屋市)

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倭姫命世記の書写本は 豐中常文庫 にてご覧いただけます。

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